プリン体オフビールは尿酸値改善に効果あり?
プリン体がゼロだからって酒は酒!
企業の宣伝文句には、たまにゾッとさせられる事がある。
商売とは売れてなんぼだとは、まぁ、思うが・・・
でも売れりゃ何でも良いという訳でもないハズだ。
上の画像は某大手ビール会社の宣伝だが、
これを読んだら「このビールなら
プリン体気にしなくて良いんだ!」
と思うだろう。
現に、知り合いの向田氏などはそう思い込み、
「いや〜、良いのでましたね♪」
などと喜んでいた。
実際の所はというと、
酒は酒
ということである。
たかが知れているビールのプリン体保有量より、
アルコールの方がはるかに問題だ。
ビールのプリン体は5mg/100mlである。
1L飲んだところで50mg程度だ。
それよりもはるかに問題なのは、
酒を飲むことでアルコールが
体内に摂取され、それを分解するために
プリン体が使われ、
その代謝物として尿酸が作られることだ。
さらに悪いことに、一緒に乳酸も作られる。
乳酸は尿酸の排泄を邪魔する働きを持っている。
つまり酒を飲むことで、
尿酸が体内で生成され、その排泄量も低下する。
– – – – – – – – – – – – – – –
そう、プリン体は食べ物から摂取している
だけではなく、体内(肝臓)で作られている。
体内で作られるプリン体の割合は
全体の80%にもなるという。
食事など外部から摂取する量は
20%程度だ。
– – – – – – – – – – – – – – –
だから
飲めば飲んだだけアルコールが
体内のプリン体に反応し尿酸が作られる
ことになる。
医者が飲酒制限を勧める理由がこれだ。
非常に困ったものである。
・・・ただ、別ページでも書いているように
私はたいして飲酒制限をしていなかったし、
今もしていない。
"浴びるように飲む"ことは
なるべく避けているだけだ。
朝まで飲むなどもってのほか!
・・・と言いたいところだが、
まぁ、たまになら良いじゃないか、
ストレス発散できるんだから!
・・・とは思う。
でも飲酒とは、
とんでもない破壊力でもって
コツコツと積み上げてきた尿酸値対策に
襲いかかってくるものだ、
(ちょっと変な表現だが)
というのは残念ながら事実である。